12月の稲津さん 【さようなら I・B・C】
2021.12.03
12月の稲津さん
さようなら I・B・C
葛西 正人さん (64歳)
稲津ベースボールクラブ(I・B・C)が今年の中体連(7月)を最後に解散となりました。24年間子どもたちを指導してくださった監督さんにお話を伺いました。
「当時、顧問の先生も親さんも未経験者ばかりだったので、親さんからコーチを頼まれました。野球は好きだけど教える事は出来ないとお断りしましたが、礼儀を教えるだけでいいならと引き受けました。」
「グラウンドに挨拶をすることから教えた子どもたちが、中体連の時、あと一歩で決勝戦という場面で惜しくもさよなら負けをして甲子園さながらにグラウンドで泣き崩れていた姿が印象に残っています。」
「1年だけのつもりがもう1年、もう少しと依頼されて今に至っています。子どもたちと一緒に野球が出来た事、成長が見られた事、卒業生が来てくれる事が本当に嬉しかった。そして地域の方々の協力があっての24年間でした。」
この日は3年生の引退試合。
3年生6人(今日は5人)、2年生6人と少ない人数に親さん,コーチやOBを加えて3年生対2年生
で試合をしました。
試合前のウォーミングアップ、ノックをします。
監督自らベースを掃き、試合開始。
「おーいそこ、なにやっとる!」といつもの声がかかります。笑顔で!
お母さん達も、ときどき大笑いしながら声援を送り最後の試合を楽しんでいました。
稲津の子どもたちは大人しくて、勝つことを意識させモチベーションを上げるのがむずかしく、
練習してきた事が出しきれなくて残念な思いをしました。
2009年6月にさよなら(0-1)で負けてしまったけど、東海大会に出場したことが記憶に残っています。
地元の自動車屋さんにカートを直してもらったり、鉄工所さんにストーブを作ってもらったり、親さん達がのり面
をコンクリートで固めてくれたりと、皆さんが色々な形で協力して下さったおかげでやってこれました、本当にあ
りがとうございました。