春よ来い
館長コラム
2017.03.01
春よ来い
春よ来い 早く来い 歩き始めたみいちゃんが 赤い鼻緒の じょじょはいて おんもに出たいと待っている
大正の終り頃に作曲された童謡で、雪国の人々の春を待ち望む思いがひしひしと伝わってきますね。
そんな北国の思いを打ち砕いたのが6年前の3月11日、東日本大震災でした。多くの犠牲者、被災者を出し、今なお17万人にも及ぶ人々が避難生活を余儀なくさせられています…。
作曲家野村朗さんは、この年のチャリティー公演となったすぷりんぐコンサートで自身の楽曲が演奏されたこともあり、稲津に来ておられていました。
以来東北の地に心を寄せられ「智恵子抄」をはじめ数々の楽曲を渾身の力を込めて作曲されました。
今年のすぷりんぐコンサートは、その集大成ともいえる東日本大震災被災者への鎮魂歌「あざみの花に」と「懐かしい未来へ」の2つの歌曲が演奏されます。
震災に想いを巡らし、復興の春の訪れを願って開催いたします。多くの皆様のご来場を心よりお待ち申しております。
三寒四温を繰り返しながら、春はもうそこまでやって来ています…。
(K)