9月の稲津さん 【パラリンピック聖火 採火人(さいかびと)】
2021.09.03
9月の稲津さん
パラリンピック聖火 採火人(さいかびと)
岩島 章博さん 62歳 (稲津町出身)
東京2020パラリンピック聖火フェスティバル瑞浪市採火式が8月12日に陶与左衛門窯で行われ、『採火』の大役を果たされました。
元全日本バレーボール選手で、ロサンゼルス・ソウルのオリンピック2大会に出場されました。
「スポーツ少年団で野球をしていて中学でも野球をと思っていましたが、野球部が無く仕方なくバレーボール部に入りました。
初めは面白さを感じられず中学まで、高校まで、大学で最後と思っていましたが、社会人まで続けることになりました。
オリンピック男子バレーボール日本代表に選ばれた時は、驚きと嬉しさと責任を感じました。
18歳で家を離れましたが、稲津に帰って来ると安心できます。
子どもの頃、友達と自転車で鬼岩や陶の方へ出かけ、川遊びをした事が楽しかった思い出です。」と話されていました。
「高校では野球部にと思っていましたが、バレーボール部に入部しました。」
1987年第1回ビーチバレージャッパンで準優勝されています。
「ビーチバレーは、砂に足を取られ体力の消耗が激しく勝手が違いました。」
「子どもには好きなスポーツをやらせたいと思っていて、野球を選択しました。
応援にもよくでかけました。」
瑞浪南中学校3年生 生徒会長 林 隆静君 (五郷)
「パラリンピック行事に関われるとは思ってなくて、嬉しいですがとても緊張しています。」
市長さんの挨拶。
窯の火を松明に移します。
窯の燃料は松の木だそうです。
松は油分が多く高温になるので、陶器を焼くのに適しているのだそうです。
「どんな時も希望を持ち、前進し続ける思いをこの火に込め、東京2020パラリンピックへ送ります。」
林君と瑞浪市身体障がい者福祉協会 会長 隅田 敏博さんの火を岩島さんのトーチへ。
トーチから採火棒を使いランタンへ。
「コロナ禍の中、賛否両論あると思うが、スポーツの力が人に与える影響は大きいものがあると再認識しました。
無観客と言うのはアスリートにとって、ダメージが大きかったと思います。皆さまにはテレビの画面を通じて応援して頂きたい。東京2020パラリンピックが、感動と勇気を与えてくれると信じ、無事閉幕することを願います。」
この窯の火は8月16日に岐阜メモリアルセンターで26市町の火と共に集火され、東京へ向かいパラリンピックの聖火になりました。
役目を終え松明。
3人の願いが東京へ向かいました。
~みずなみから 光をつなぐ 陶願の火~
火の呼称由来
「陶願」の「陶(すえ)」は、陶磁器すなわち焼き物を意味し、地場産業である陶磁器の窯から採火を行う事に因みます。
「願(ねがい)」は瑞浪市の光である瑞浪市民の願いをパラリンピック会場に届けたいという思いを込めたものです。