バスストップ
2022.02.03
令和4年2月号
バスストップ
自分の家の前がバスの停留所。道路を挟んだ向こう側に通勤・通学者の多くの人だかりができる。自分もその中の一人であった。明智、岩村から多い時間で3台のバスが停留所に到着する。そのすべてが満員であった。「このバスに乗らないと電車に乗り遅れる。」お尻から乗り込み、かばんを胸に抱えホッとする。そんな毎日が30年ほど前に日常的に行われていた。
現在、家の前にバスを待つ通勤・通学者の姿をほとんど見ることはなくなった。1時間に何本も運行されていたバスも1日に数本、外からでも解るほど乗客者が数人である。時代の流れを感じる1コマかもと思う。
あの頃の時代は、車は高価なものであり今のように1人1台の時代ではなかった。今では、通勤・通学にマイカーを使う便利な世の中になった。風呂も薪から電気・灯油に、トイレも棒たわしでごしごし洗う時代から洋式化、乾式化され多くの家庭では水洗トイレが普及してきた。日本経済が急速に発展した象徴なのだろうか生活様式が大きく変化してきた。まだまだ今後より便利な世の中が訪れるだろう。
当たり前の生活に慣れているがほんの数十年前に忘れ去られた今思えば不便な時代があった。その礎を築かれた先人の皆さんの頑張りが今の世に繋がっていることに感謝したい。
(M)