故郷探訪 大皿
館長コラム
2022.08.03
令和4年8月号
故郷探訪 大皿
皆さん「瑞祥」という名を知ってみえますか。瑞浪市は志野・黄瀬戸・織部に代表される室町時代の創業といわれる美濃焼で栄える町であり、稲津町も古くから製造、鋳込み、絵付けそして陶土など陶器関係の工業が栄えた町です。
市内には陶磁器の巨大モニュメントがあります。陶町に高さ約3.3mの美濃焼「こま犬」、高さ約5.4mの「豊穣の壺」があります。そして稲津町には直径2.8m、高さ30㎝、重量1.2トンの大皿があります。この大皿が「瑞祥」と命名されています。この「こま犬」、「豊穣の壺」、「瑞祥」の巨大モニュメントの焼き物がギネス世界一に認定されています。
この大皿「瑞祥」は構想から完成まで1年8か月を費やし、延べ150人の地元人の労力によって造り上げられ、約1,200度で1週間かけて焼き上げた大皿です。
現在は、稲荷神社境内に「瑞祥記念館」が建てられ稲津いきいき会の人たちによって管理されています。隣には「大陶神社」が瑞祥を見守るかのように建立されています。「瑞祥記念館」の入り口の鍵は「稲荷温泉」で貸し出しています。
お近くにお寄りの際は、ギネス世界一の大皿を見てみてください。
(M)