故郷探訪 古墳
館長コラム
2022.12.02
令和4年12月号
故郷探訪 古墳
世界では、紀元前27世紀頃エジプト第3王朝ジョゼル王のピラミッドがその始まりとされる。その後歴代の王のピラミッドいわゆる王墓がナイル川流域を中心に立ち並ぶ。中国では、兵馬俑などで有名な秦の始皇帝など多くの王墓が存在する。
日本では、縄文時代、弥生時代の次に古墳時代がやってくる。邪馬台国に卑弥呼が現れ、やがて倭を統一、大和朝廷の誕生いわゆる「日本」の歴史が始まる時期と重なる。卑弥呼の古墳はまだ特定されていない。また日本各地から古墳は発見されているが有名な古墳では、大阪府堺市の百舌鳥古墳・古市古墳群の中の仁徳天皇陵の前方後円墳、奈良県明日香村の壁画など数多くの古墳が発掘されています。
瑞浪では、戸狩横穴古墳群が明世町、日吉町を中心に50基ほどが発見されています。市内全域には150基以上あるといわれています。その中でも戸狩荒神塚古墳は直径60m、高さ8mと岐阜県下最大の墳丘を有する大規模な円墳と言われています。
稲津にも多数の古墳があったといわれます。なかでも小里羽広の白山神社の近くの山中には、墳丘の径14m、高さ2.5mの中根古墳があり、今は石室内に稲荷神社が祭られています。数千年の昔稲津の地を治めた豪族がいた証でしょうか。
稲津の遠い昔から現代へと続く悠久の歴史を感じてみてはいかがでしょうか。
(M)