過ぎゆく夏に…

♫今はもう秋　誰もいない海　知らん顔して…
大阪万博が賑わい高度成長の真っ只中にあった１９７０年、トア・エ・モアが歌ったこの歌は、二十歳そこそこだったボクの心を揺さぶったものだ。夏の喧噪が去り、寂寥感、喪失感が襲ったのかもしれない…。
さて、今年の夏は全国至る所でゲリラ豪雨が襲った。私たちの地域にも少なからず被害が及んだ。
長雨が続き、日照不足でスッキリしない夏であったが、季節は確実に秋へと歩み始めている。
今日は夏休みが終わった恵那南高校の稲津出身の生徒十数名が、公民館の草取りに汗を流している。もう二十年以上も行われている学校の伝統行事で、生まれ育った地域を大切にしたいという思いに溢れている。
この思いを発展させたのが、町民ふれあい大運動会で、三世代の交流を深め、地域の連帯感を高め、絆を強めるまちづくりに寄与している。
今回は十回目の節目の年、テーマは『輪』で十月一日に開催する。各区、各分団、稲津町の輪が拡がり、大輪の花が咲くことを期待したい。
台風の季節ではあるが、運動会の話題が台風の目となっても、襲来はお断りである。
 （Ｋ）