ふるさと

♪兎追いしかの山　小鮒釣りしかの川…

高野辰之作詞、岡野貞一作曲の「故郷」は大正３年に創られ百年を越す歳月が流れ、幾多の人々に歌い継がれ、心の琴線を振るわせてきた。
今年の稲津町文化祭のステージ部門の最後を飾ったのは、この曲だった。今年陶中と稲津中が統合して誕生した瑞浪南中３年生の七十五名の見事なハーモニーは、ホールに詰め掛けた多くの人の心情を揺さぶった。陶と稲津、故郷は違うけれど、想いは同じだ。そんなメッセージを込めた君達の将来には無限の可能性がある。

♪こころざしをはたして
いつの日か帰らん　山はあおき故郷 水は青い故郷

文化祭のテーマ「つながる力　稲津の文化」にふさわしい合唱であった。
故郷は自分を育ててくれた土地であり、原点となる場所である。そこには長い歴史や伝統、生活や文化があって、日々進化している…。
稲津の新しい文化を築く文化祭に参加された皆さんに、深甚なる感謝を申し上げたい。
ふるさとの秋は、深まりゆく…。 （Ｋ）